【本記事の概要】
✔公認会計士興味を持ったら「まず最初に読むべき記事」として、最小限の解説で、公認会計士が一体何をやっているのか説明
✔公認会計士に興味がなくても「決算書とは?」「株主とは?」「経営者とは?」を知識0の方向けに解説!
本記事は「公認会計士」に興味を持った方だけでなく、株式会社で一番偉いのが社長(代取)だと勘違いしている方は必ず読むことを勧めます
【目次】
1.公認会計士の仕事が世間に広まっていない最大の理由
これを読んでいるあなた。「公認会計士」についてどれくらい知ってますか?
これを読んでいるということは、少なからず「公認会計士」という職業があるということは知っていると思います。
では、公認会計士が「どのような仕事をしているのか」は知ってますか?
➡これを読んでいる9割以上の方が「よくわからない」と回答すると思います
公認会計士は、日本の3大難関国家試験
・医者
・弁護士
の1つです
それにも関わらず、「何をしているのかよく分からない」という現状。
このように、公認会計士の仕事が世間一般に広がっていない最大の理由。それは「会計士が日常生活にほとんど出てこない」からです!
医師と弁護士。これら2つは、生活に身近ですよね?病気になれば医者に診てもらうし、弁護士はニュースでよくみかける。しかし、会計士は日常生活でなかなか利用することなく、またニュースでもみかけることはほとんどない。だから、何をしているのかほとんどの人がよく分からない職種になってしまっています。
よって、本記事の目的=公認会計士が仕事として何をやっているのか理解でき、あなたの公認会計士に対する興味を1ミリでもあげること!!
2.他の本や記事を読む前に、まずこの記事を読んでほしい理由!
この記事は「公認会計士に興味を持った人が、まず最初に読むべきもの」にこだわりました!!
➡公認会計士の仕事を解説してるブログや本を約2か月間かけてリサーチしましたが、どの記事・本にもある共通点がありました!
その共通点とは➡「(素晴らしい解説だけど)中身が長すぎる!」
➡平均すると約5,000文字から6,000文字
公認会計士に仕事を説明するのは、確かに難しいので、ある程度長くなってしまうのはしょうかないと思います。
しかし、私は「もっとカンケツに、”ようは会計士って何やっているの?”」と、必要最小限に絞った記事を書きたい!と思いました。これがこの記事の執筆理由です。
➡なので、私の記事は(この導入部分を除いて)3,000文字以下にしました!!
では、早速以下の3より解説していきます!
3.公認会計士は一体何をやってるの?
(1)誰の何を監査してる?
公認会計士は何をやっているのか?
この結論は➡「会社」の「決算書」の「監査」をしてます
監査とは=会社が悪いことをしていないかチェックする仕事という認識が広まってますが、これは完全に誤解です!
単に「監査をしている」と説明してしまうと「誰の、何の」が抜けていて、「監査」という言葉が一人歩きしてしまう。これが誤解を招く要因になってます。
★(1)の結論:まずは監査の対象とは=会社の決算書だと抑えよう!
(2)決算書とは?
会社は、決算書というものを「作って、公表」しないといけません。自主的なルールではなく、法律によって定められています。
この決算書とは「貸借対照表」や「損益計算書」と呼ばれるものです。
貸借対照表とは=会社にいくらの資産があるのか
損益計算書とは=1年間に会社がいくら稼ぎ、いくらの利益を出したのか
を、それぞれ数値で表した、いわば「企業の成績通知表」です!
★(2)の結論: 決算書とは企業の成績通知表!
(3)なぜ、決算書を作成しなければならないのか?
決算書とは何かをさきほど(2)で説明しました。
では、なぜこれを作成しなければいけないのでしょうか?
➡ここが「公認会計士の仕事」を理解する上で非常に重要です!
決算書を作成する目的には「会社がどれくらい利益を出したのか管理するため」もあります!ただ、これだけの目的なら「決算書を作成しなければならない」はおかしいですよね??作成しても、しなくてもOK、という世の中のルールになっているはずです!
ではなぜ、決算書を作成「しなければならない」なのでしょうか?
それは➡会社が「株主のモノ」だからです!!
★(3)の結論: そもそも会社とは株主のモノ!!
(4)株主とは?
株主とは=会社の株式を保有している人や会社のこと
普段あまり意識しないと思いますが、会社で一番偉い(※意思決定の権利を持っている)のは社長(代表取締役)ではありません。株主さんたちです!
会社というのは、設立当初はお金が全くないですよね?なので、株式という紙切れを沢山の人に買ってもらい、このお金で経営していきます。
このときに株式を買ってくれた人を株主、会社に払い込まれたお金を資本金といいます。
そして株主さんは「会社の所有者」という立場になります!
★(4)の結論:会社で一番偉いのは社長(代表取締役)ではなく、株主!!
(5)経営者とは?
(4)で、株主=会社の所有者だということを説明しました。
よって、会社を経営していく上で、例えば「どこかの企業を買収しよう」など、大事な意思決定はすべて会社の所有者である株主さんたちで決めていきます!
会社の大事なことは、会社の所有者が決めていくのは自然なことですよね?
しかし!!毎回毎回、日本中にいる株主さんたちを集めて意思決定をしていたら、毎日会議になってしまい、とてもじゃないけど会社の経営をスムーズに行えないですよね??
なので日本中にいる沢山の株主にかわって、会社の経営を任されているのが「社長=経営者」です!
なので、社長以下経営陣は、あくまで株主の代わりに会社の経営を任されているだけです。
★(5)の結論:会社の意思決定は本来は株主全員で決めていく!!しかし、それが現実的に(物理的に)不可能なため、これを「経営のプロである」経営者に任せている!!
(6)では、なぜ決算書が必要なのか?
経営者は、会社の実質的な所有者である株主にかわって、経営のプロとして会社の経営を任されています。
つまり
✔株主=任せている立場
✔経営者=任されている立場
です!
なので、両者のニーズをまとめると.....
✔株主は=経営者がどのような経営を行ったか数値で知りたい!
✔経営者は=株主に、自身の経営の結果を数値で説明したい!
という両者のニーズが発生します
よって!これらのニーズを満たすために「決算書」という形で、株主に対して経営成績を数値で報告するものとして、決算書を作成しなければならないと法律で規定されました!
★(6)の結論:株主と経営者の両方のニーズを満たすもの...それが決算書!!
(7)監査とは?
さぁ、説明は9割終わりました。
法律で「経営者は決算書を作成しなければならない」と定められている、というところまできました。
ではここで重要なことを!
➡経営が非常に苦しい状況であなたが経営者だったら、どうするか??
株主さんに「悪い成績」を報告したくないですよね?
なので、あなたは決算書にウソをついて、赤字なのに黒字のように作って報告しようとします!
すると、株主さんは経営のプロではないので、このウソを残念ながら見破ることができません!
➡これでは、株主さんは自分が所有している会社が赤字なのに黒字だと思い込んだまま、大きな損失を被ってしまいますよね!?大問題になります。
しかし!!「誰か」に「この決算書はウソをついてない正しいものです!!」というお墨付きを貰えば、株主さんは安心して決算書を信用できますよね?さきほどの大問題を回避することができます!!
そう!
この「誰か」が=「公認会計士」であり、「決算書にウソが書かれていないかチェックすること」=「監査」です!!
★(7)の結論:経営者が「ウソ」まみれの決算書を作成しないように、決算書の中身を「公認会計士」にチェックさせる。これが「監査」という仕事の内容!!
公認会計士の仕事とは「会社」の「決算書」を「監査」している!
それは、なぜか?これが理解頂けたでしょうか?
4.公認会計士の仕事に興味が持った方へ
公認会計士に少しでも興味を持った方向けに
以下に過去記事を貼っておきます!!
(1)公認会計士試験について1から説明!
(2)公認会計士試験は社会人から挑戦するのは無理なのか??
(3)私のような独学はNG!!独学で目指すなら下記の方法がおすすめ!
(4)そもそもなぜ会計士を目指そうと思ったか??
(5)なぜサラリーマンを辞めることにしたのか??
(6)予備校の紹介
最後まで読んで頂きありがとうございます!
以上